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  • [レビュー](ネタバレ)愛、アムール

    [レビュー](ネタバレ)愛、アムール

    淡々と終末に向かっていく映画

    老々介護の限界
    昔の思い出、未来への悲観
    親子の認識
    弟子への絶望
    看護師との軋轢
    隣人の優しさ
    尊敬への重圧

    ただ、ふたりで生きていきたかったのに、
    アンヌの病状は悪くなるばかり
    日常も、記憶も、体も、徐々に壊れていく生活
    死を意識した大きなキッカケはない
    ただ、粛々と終わりに向かっていく
    徐々に積み上げられた死へのダンス

    悪夢も見るようになった
    アンヌも子どものように言うことを聞かなくなった
    弟子には悲観され
    隣人には同情された
    ふたりだけで生きていきたかったのに
    娘にも干渉され
    看護師とはうまくいかない

    いつ終わりを決断するかの映画だった気がする
    映画冒頭はアンヌの死体だけが発見されたので
    ジョルジュは死んでいないのかと思ったが
    ラストシーン
    日常に戻った老夫婦
    ジョルジュは少し戸惑いながらも、
    出かける準備をし、
    元気なアンヌと演奏会に出かける。

    ただ、これがしたかった。
    こうやってアンヌと生きていたかったのに。。。

    そう思うと、悲しみがこみ上げて止まらない。

    妻を殺してしまったが
    一緒に天国に行けて
    これで良かったのかもしれない。

    日本でも同じ状況はたくさんある。
    ほんとにこれから考えていかなければいけない問題。

    芸術と社会問題を見事に融合させた映画です。

  • [レビュー]バーン・アフター・リーディング [DVD]

    [レビュー]バーン・アフター・リーディング [DVD]

    ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
    Happinet(SB)(D)
    発売日:2009-09-11

    なんだろう。
    アメリカンブラックジョーク満載なので、日本人にはよくわからんかも。

    ある部分は笑えたし、
    ある部分はしーん。

    あんなに大っぴろげに出会い系の話をする女の人はいないだろうし、
    あんな馬鹿なジムのスタッフもいない。
    地下で変態な道具を作ってるイケメンもいないし、
    女医の顔が怖い。

    ただ、あの馬鹿なジムのスタッフを演じているブラット・ピットは面白かったし、ジョージ・クルーニーもかっこいいけどなんか変態。

    なんだろう。

    ストーリーは複雑にからみ合って勘違いも相まってなんか最悪な結果になっちゃうんだけど、それをCIAがもみ消して、何もなかったことになるという話。何も学ばなかった話。

    つまり、そういう事かな。

    見ても、見なくても、何も変わらない。それだけ、くだらないということ。
    そのくだらなさを売りにして、笑ってね。みたいな感じ?

    好き嫌いはわかれるだろうな。だから★3つです。

  • [レビュー]ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]

    [レビュー]ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]

    デヴィッド・フィンチャー
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
    発売日:2011-05-25

    面白いか、面白く無いかの二極で判断するなら
    「面白かった。」
    となるだろう。

    でも、なんかすっきりしない。

    結局映画として何を伝えたかったのか、

    ただ、マーク・ザッカーバーグのフェイスブックの立ち上げから訴訟和解までの流れの説明にしかならず、そこからどんなメッセージがあったのかがちょっとわかりにくかった。

    麻薬はダメよ。とか
    契約書はちゃんと見よう。とか。
    天才は変人。だとか。

    そういうことが言いたいわけじゃないと思うんだけど。

    専門用語がたくさん出てたみたいだけど、
    そこは気にならなかった。こういう仕事しててよかった。

    マーク本人は、ファッション以外は全部フィクションということを言っているらしいが、まあ、訴訟されたのは事実だし、細かいところの性格とか描写はフィクションかもしれないけど、史実にはそってるみたいだから、あー、やっぱそういう世界なのね。という感じはした。

    あと、マークは悪い人じゃないということだけど、良い人でもないよね。
    オタクなガキ。ピュアだけどね。

    逆にサリベンは良い人で真面目だけど、常識に囚われた人。

    ショーンは、なんだろう。軽いね。でもネットワーク広い。営業マン。

    そんな極端な3人だからこそこのフェイスブックは成功したのだろうけど、極端だからこそ割れてしまった。訴訟まで起きてしまった。

    そういう所を見せたかったのかな?どうなんだろ。

    んで、映画とは直接関係ないけど、
    これを見たことで、自分の仕事の上で
    勉強になりそうなところがあった。

    そこは良かったかもしれない。

    僕もこの業界に足を突っ込んでるので、
    やっぱ、こういうサクセスストーリーは憧れる。

    で、動機はあんまり関係ないんだな。
    でも、金儲けメインでやるとダメなんだな。
    何かを便利にしたい。とか。
    こんなのがあったら面白い。とか。
    そういう身近なところから拡げていくのが成功への道なのだろうな。

    そして、常識や固定観念や既成概念に囚われて生きていちゃ、
    こういうサクセスも生まれない。

    常識をぶっ壊して、新しい価値観を作る。

    そういう世界で僕は生きてるんだということを改めで実感した。

    今のままじゃダメなんだ。

    WEB業界に生きてる人は、見たほうがいいかもね。